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[漫画] 池辺葵『雑草たちよ 大志を抱け』(祥伝社, 2017)

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 『プリンセスメゾン』の池辺葵による、素晴らしい群像劇。あくまで物語の中心はがんちゃんことなづななのだが、登場人物はどれも個性が立っていてユニークだし、柔らかなタッチで描かれる少女たちはどれも等しく愛おしい。台詞のセンスも鋭く、帯文の

いつか、この日々を忘れたとしても、魔法の言葉が私を活かし続ける。

という文句通り、どの"魔法の言葉"もシンプルで力強い。青年期特有の自意識や純朴さが巧みな台詞と詩性溢れるコマ割りで描かれていて、多用される背景の省略は少女たちの内面を前景化させてくれる。

 ただ、水中書店の今野さんが指摘していたように*1、このタイトルはどうにかならなかったものか…と思う。特に「雑草」というクリシェの持つイメージは、この作品と些か乖離しているように思えてならない。自分ならどういうタイトルを付けるだろう。『まゆげ』とか?いやいや、違うか…。

 

雑草たちよ 大志を抱け (フィールコミックスFCswing)